アロハ!オフィススタッフのらなです。
先日、ハワイ火山国立公園内で毎年行われる公認ガイド研修に、ガイドのショーンと参加してきました!今年はマウナ・ウル溶岩台地(1969年~1974年)で行われた、野外研修の模様をお伝えします。
ハワイ火山観測所(HVO)付近で多くの地震が観測されていた1969年。その年の5月24日朝、HVOの科学者たちが群発地震が観測された場所(現在のマウナ・ウル溶岩台地)を見に行くと、その辺り一帯で大地が裂けはじめ、数時間後にその裂け目は1マイルの長さにまで及びました。その後、裂け目から溶岩が泉のように噴き出しはじめ(溶岩噴泉)、1974年までの5年間続きました。溶岩噴泉は最大540メートルの高さまで噴き出たため、ヒロ市内からも見ることができたそうです。
写真:HVO 1969 Far Fountain by USGS Jeffery Judd。噴泉の近くにいるのは火山学者のドン・スワンソン。
野外研修では、その噴火に居合わせたドン・スワンソン教授(中央)からもお話を聞くことができました。
また、国立公園のパークレンジャーによる講習も。
5年噴き出た溶岩が現在のマウナ・ウル(写真の奥に写っている小高い山)とその溶岩台地を形成したとのこと。
足元はこのような感じで、普段見慣れているパーホエホエ溶岩やア・アー溶岩とは様子が違います。これらの石は総称してテフラ(火山灰、火砕物)と呼ばれるそうです。
テフラを拾うと、上の写真のようなものが見つかります。すべて溶岩噴泉から吹き出た噴出物が地上に落ちるまでに冷え固まったものです。左上から時計回りに、ペレの髪の毛(細くてもろい糸状の金色の溶岩)、シンダー(溶岩の中の気泡が固まってできた火山灰+火山礫)、レティキュライト(「溶岩の泡」と呼ばれる繊細な形状をした玄武岩質の軽石)、そしてペレの涙(飛んだ溶岩の滴が滑らかな球体として固まったもの)。
このほかハワイ固有の植物やパウアヒ・クレーターなどを見学。早朝から夕方まで学ぶことが盛りだくさんな一日でした!
そして最後は参加者全員に公認ガイドのバッジが配られました。昨年のデザインはネネでしたが、今年のデザインは、、、
ハワイ火山国立公園のプウ・ロア・トレイルのペトログリフでした!
ハワイ島マイカイオハナツアー
らな